20090415-1280x1280-_DS21706よーく見てみると吻の先に2本のヒゲがあるのが判ります。

マクロ域で観察しているとつい連想してしまうのが「まんが日本昔ばなし」のオープニング。もしかすると想像上の動物、「竜」のモチーフになったのはオクヨウジかもしれません。

20090419_manganihonmukashibanashi

 

 

 

(TBS 「まんが日本昔ばなし」 より)

 

 

オクヨウジの食事の様子です。ちょっと判りにくいかもしれませんが手前にいる細いのがオクヨウジです。エサはブラインシュリンプを与えています。

ところで海水魚の採取と飼育でも有名な作家の荒俣宏さんが、著書の中でご自分で撮影された写真とともにこんな風に書かれています。

ヨウジウオの中ではきわめて稀種。本種の標本写真は見たことがあるが、生きている姿を写した生態写真は、本書79ページに掲げたこの写真が、本邦初公開だろう。(荒俣宏 『磯魚ワンダー図鑑 アラマタ版
』 新書館、2007年、80頁)

もしかするとこの動画は本邦初かもしれません。

20081021-1280x1280-_DS182282匹のヨウジウオが判りますか?細長いうえに尾で絡みついているので、完全にアマモに同化しています。ちなみに爪楊枝と同じぐらいの大きさです。

20081021-1280x1280-_DS18227最大撮影倍率で撮ったらルリ色の斑がありました。擬態には邪魔な気がするのですが、オシャレは大事よねー、ということでしょうか。

追記 2008/11/01
おすいぬさんの見立てによると「オクヨウジ」とのこと。