気象庁から「推計気象分布」という新しいプロダクトのアナウンスありました。このプロダクトは地上の気温と天気(晴れとか雨、くもりなど)の実況データになります。気温について今まではアメダスが観測所という「点」のデータを提供していたのに対し、推計気象分布は面のデータということなります。天気の実況データは今まで気象庁のプロダクトにはなかったものです。

プロダクト名称で表されているように実況の推測データになります。気温はアメダスから、天気は従来型雲量格子点情報(≒ひまわり8号観測データ)と解析雨量(≒アメダス+レーダー)と推計気象分布気温(≒アメダス)とMSMから算出されるそうです。結構、複雑なアルゴリズムっぽいですね。

今までにない表現で重宝しそうですが、欲を言えば風向・風速もあるとテレビの気象情報なんかでは使いやすいなと思いました。

なおフォーマットはGRIB2、格子間隔は1km相当になります。配信間隔は1時間毎に毎正時のデータが配信されます。

サンプルデータがあったのでレンダリングしてみました。

20160131_condition_kanto 推計気象分布の「天気」。

 

20160131_temperature_kanto推計気象分布の気温。

追記(2016/03/08)

気象庁ホームページで見ることが出来るそうです。このURLで3月15日9時から公開です。

参考資料

20070828-1280x1280-_DS11159会社帰りに薄曇りの空に目をやるといつもと違う月がありました。皆既月食をすっかり忘れていたのでした。急いで家に帰るとカメラと三脚を持ち出して、赤い月が再び白く輝き出すのを天竜川の河原でボーと眺めたのでした。