目次
1. はじめに
2. 機材
3. ライティング
4. 撮影
写真に立体感を出すために陰を作ります。そのためストロボはカメラから離して発光させます。お魚に対して自由な方向から発光させることが出来るわけですが、お魚の形状(縦に扁平している魚種が多い、細長い)と、真横から撮ることが多いことから、水槽上部が失敗の少ないストロボ位置となります。上から発光させると陰が下側にできるので自然な雰囲気になります。水槽底に落ちた魚の影で画面に奥行きが出る効果もあります。
ちなみにカメラの内蔵ストロボを使わないのは、正面から発光させると陰ができないからです。陰がないので平面的になってしまいます。そのうえ影が後ろに出てしまうので不自然な写真になってしまいます。
水槽真上、中央よりちょっと手前で「そのまま」発光させて撮影してみました。
光が当たったところと陰になったところの明暗差が大きくて、白く飛んだり黒く潰れた部分が多い写真になってしまいました。画面に奥行きを出したいので底砂や背景にも階調が欲しいところです。底砂に落ちた影は輪郭がはっきりしててちょっとうるさいですね。
そこで点光源であるストロボを「面光源」にして撮影してみました。
コントラストが弱くなって見やすくなったかと思います。画面の情報量も増えて、どんなところを泳いでいるのか周囲の状況も良く判るようになりました。底砂と背景は、手前から奥に向かってなだらかに暗くなっていくので奥行き感も出てます。
ストロボ光を半透明な素材に透過させて拡散させることで面光源とします。ここでは透過と拡散のバランスが良い、トレーシングペーパーを使いました。
水槽ガラス蓋にトレーシングペーパーを置いて、その上に少し間を空けてストロボを配置しています。ストロボの高さはプラケースで調節しています。
ストロボの位置は撮影範囲(= 照射範囲)と露光量との兼ね合いになります。ストロボの位置を高くすると撮影範囲が拡がりますが暗くなってしまいます。露光量を確保したまま撮影範囲を広げる(= 照射範囲を拡げる = ストロボの位置を高くする)には、より大きな出力のストロボにするか、カメラのISO感度を上げる必要があります。例で使ったガイドナンバー20(ISO100・m)のストロボでは出力が小さいので、ストロボの真下、20cm四方が撮影範囲です。
また、ストロボとトレーシングペーパーの間隔、トレーシングペーパーとお魚の間隔が変わると光線状態も変わってくるので注意して下さい。ストロボとトレーシングペーパーの間隔が狭くなると点光源の性質が強くなります。ここら辺は撮影しながら試行錯誤してみて下さい。
とりあえずは上の写真のようにストロボ~トレーシングペーパー間を20cm、トレーシングペーパー~お魚間は水槽高さ(30cm~45cmぐらい)としてセッティングしてください。
ちなみにフォーカスに必要なので水槽の照明は点けたままでかまいません。部屋の明かりも点けたままです。ストロボに比べると暗いので撮影には影響しません。
なお、画角のすぐ外側でストロボを発光させるのでレンズフードは必ず装着して下さい。これだけでレンズ性能がアップしますよ。
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