ここ数年探していたパキラの種を入手しました。いつもは微妙に遅かったり早かったり時期を逃していたのですが、今回はタイミング良く、沖縄の園芸屋さんからオークションで落札することができました。

なぜ種なのかというと、普通は挿し木で殖やすのですが、実生させるとトックリ状に幹を太らせる楽しみがあるからなんです。

_DS24635.jpg送ってもらったのは直径2cm程の大きさで6粒ほど。思いのほか軽いです。

_DS24639.jpgパキラの種は新鮮さが命、らしいので早速、土に蒔きます。撮った後、軽く土で覆って霧吹きで湿らせておきました。

上野の国立科学博物館では、ハゼの研究でも有名な明仁天皇陛下の御即位二十年を記念して、「ハゼの世界とその多様性」という展示がされています。展示に関連して、三人の研究者による講演会が本日開催されるということで聴きに行ってきました。

_DSC4324.jpg

国立科学博物館の篠原さんからは天皇陛下の研究について、横須賀市自然・人文博物館 館長の林さんからはハゼの分類について、岐阜大学の向井さんからはDNAに注目したハゼの種分化について講演をしていただき、どれも興味深くうかがうことができました。

前の更新からずいぶんと間が空いてしまいました。

ここ最近はいろいろと忙しく、お魚観察に出かけることもできない状況でした。その間、生活環境も大きく変化して、住まいも神奈川県横浜市に移ることになりました。ようやく落ち着いてきたのでブログの更新もぼちぼちやっていこうかなと思います。

と言うわけで、これからお魚の観察は神奈川県下の河川を中心に紹介していきたいと思います。今日はあらかじめ地図で当たりを付けた河原を軽~く散歩してみます。

_DSC4238.jpg気になっていたワンドのひとつでおびただしい魚影を発見!ここは伏流水が湧出しているようで、幅50cm程の小川が本流に接続して流出しています。

_DSC4320.jpg魚影の正体は「オイカワ」でした。かなりの生息密度ですがこのような場所で越冬しているのでしょう。

他には...

_DSC4310.jpgフナ。

_DSC4304.jpgニゴイ。

イトモロコとカネヒラも採れましたが、カメラが不調で写真には撮れず。

写真を撮っている間、いろんな鳥が立ち替わり訪れてはオイカワをくわえて飛んで行くのを見かけました。鳥たちにとってはいいエサ場ですね。

あまり面白くはないけれども特徴が良く説明できていて図鑑用途としてはいいかな、という写真はWikimedia commons投稿しています。

図鑑的な写真を撮影する際に気をつけているのが

  • 適度なコントラストと立体感・質感のあるライティング
  • 眼だけでなく頭部から尾部までフォーカス範囲に含める
  • ヒレを展開させる
の3つです。特に最後のヒレについては魚類ならではの注意点でしょう。多くの魚種でヒレが重要な同定ポイントになっているからです。


Wikimedia commonsには「高画質な画像」という審査制度があります。自薦して公開審査してもらうのですが基準に達していないと却下されます。時にはキビシイ批評もされて凹みますがとても勉強になってます。

下のオスとメスのシマヨシノボリの写真は眼球への入射光・反射光に気を遣ったり、特にメスの方は腹部のブルーを強調するようなライティングで撮影することで「高画質な画像」の評価をもらいました。

500px-Rhinogobius_sp._CB_(Shizuoka,Japan).jpg

500px-Rhinogobius_sp._CB_female(Shizuoka,Japan).jpg

なお、Wikimedia commonsに投稿した写真は高解像度のものをかなり自由(営利目的でも)に利用することができます。詳しくは各画像のライセンスの項を確認してください。

最近は何かと忙しくて更新ができずにいます。いろんな方から「生きてる?」の確認が来るようになったので、ここらでひとつ記事をあげておきます。生きてますよー (^.^)

2週間ほど前に静岡県中部の磯で採取したナベカです。まとまった数がいたので2匹ほど持ち帰って飼育を始めましたが、まだ水槽環境に慣れていないようで巣穴に隠れてばかりです。

_DS23495.jpgようやく顔だけ出したところを撮影しました。

以前、紹介したニジギンポと同じギンポの仲間です。愛嬌のある顔と彩り鮮やかな体色が特徴です。

何だか元気がないホトケドジョウがいたので良く観察してみると...

_DS23054.jpg腹部に大きくえぐられたような外傷が!一見してこれは厳しい、ということが判ります。とりあえず体液の流出を抑えるため0.5%塩水浴を施しました。

_DS23061.jpg内臓は露出してませんが骨まで達してます。弱ってくるにつれて細かな粒状の塊が目立ってきたような気がします。

他の魚にかじられたのか、病気なのか...全く見当がつきません。このようなケースは初めてです。1日経ってかすかに息があったので、かわいそうではありましたが氷で仮死状態にしたうえで楽にしてやりました。

_DS22243.jpgアマモの代わりにプラスチックのネットを足場として入れたのですが、ネットの色に合わせてオクヨウジ達の体色が薄くなってしまいました。吻のルリ色が目立ちません。

何げに立ち寄ったホームセンターで違う色のものが売っていたのでさっそくゲット!入れ替えてみました。

_DS22316.jpg翌日、明らかに体色が濃くなってました。ホントはアマモ場を作ってあげたいのだけどこれでガマンして。

20090524.PNGたいしてアクセス数があるわけではないのですが当ブログの人気記事ランキングを設置しました。

元になっているのはアクセス解析で使っているGoogle Analyticsのデータです。APIが公開されたので、データの取得とhtmlに整形して出力する簡単なプログラムをPHPで作ってみました。このプログラムをcronで毎朝、定期的に実行します。

ホントは一企業であるGoogleに個人的なアクセスデータを渡すべきではないと思いますが、あまりにも便利なので使わせてもらっています。

ランキングは日々更新されるので時々は見に来てやってくださいませ。

フナ類は種を同定するのが難しい魚です。先日、紹介したキンブナを採取した時もガクさん、おすいぬさんの判断にお任せでした。

改めて飼育中のキンブナについてチェックしてみたいと思います。フナ類の大きな同定ポイントである「背鰭分岐軟条数」と「体長と体高の比率」を計測してみると

  • 背鰭分岐軟条数 = 14
  • 体長と体高の比率 = 3.1
となりました。『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』によると、これだけだと「オオキンブナ」である可能性もあるのですが、採取が東日本であること、同時に採取した他の個体の背鰭分岐軟条数が11、および13で確実にオオキンブナと言える15~16の個体はなかったこと、などからキンブナと判断してます。


ちなみに「分岐軟条」とはヒレを支えるスジのうち軟らかいものを軟条といい、軟条の中でも先に行くにしたがって枝分かれしているものを分岐軟条といいます。


背鰭を拡大した画像(右手方向が頭)ですが背鰭分岐軟条数はこのようにカウントします。1本毎に赤のラインを引いてみました。頭部側最初は軟条ではなく硬い刺条なのでカウントから除きます。尾鰭側の2本は根本から分岐しているので1本としてカウントします。

_DS22073-体長÷体高.jpg体長と体高の比率は撮影画像に線を引いて求めました。「体長」は厳密には上くちびるの先端から下尾骨までですが、下尾骨がよく分からないのでエイヤっで決めました。

測定法はいずれも『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』に従いました。また、おすいぬさんからは様々なアドバイスをいただきました。感謝いたします。


参考文献・資料

  1. 中坊徹次編, 『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』 東海大学出版会, 2000/12
  2. 西村, 「日本淡水魚類愛護会」 - 「同定(6)」, 2009/05/13

_DS22101.jpg連休中に「静岡県淡水生物館」のきつねさん、おすいぬさんと滋賀県で採取した「スジシマドジョウ大型種スジシマドジョウ小型種(琵琶湖型)」です。

_DS22101-尾鰭基底の暗色斑と尾鰭の縁取り.jpgのサムネール画像尾ビレの黒い縁取りと付け根にある黒斑点が上下ともに明瞭なのでスジシマドジョウ大型種としました。※ 西村さんのコメントを参照のこと。

スジシマドジョウ種群の分類はややこしいところがあるのですが、スジシマドジョウ大型種の場合は特徴が判りやすいので同定も簡単です。ちなみに下側の斑が薄いと「スジシマドジョウ小型種(琵琶湖型)」です。
スジシマドジョウ種群の分類はそんなに簡単ではありません (^.^) 尾鰭基部の黒斑点と筋節数を合わせて評価する必要があります。

参考文献・資料

  1. 中坊徹次編, 『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』 東海大学出版会, 2000/12
  2. 西村, 「日本淡水魚類愛護会」 - 「同定(9)」, 2009/05/13

プロフィール

神奈川県横浜市在住の3x歳です。休日に川・湖・海で魚などの生き物観察を楽しんでいます。

※ 魚以外の写真、アウトドア、その他DIYなどの話題は「夜更けの備忘録」でやってます。

www.flickr.com

飼育魚種

90cm水槽(淡水)

30cm臨時水槽(海水)

リンク

最近のコメント

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。