トレッキングの最近のブログ記事

_DSC8925.jpg10年ぐらい前に訪ねたブナの大木をもう一度見たくなって、函南(かんなみ)原生林に向かった。箱根峠のすぐ南に位置するこの森は、江戸時代から保護されていて、アカガシやブナの大木が多く、中でも樹齢700年のブナの樹がシンボル的な存在になっている。以前、訪ねたときは鳥の声に混じってキツツキの打撃音が響いたりして、森の雰囲気にえらく感動した記憶がある。

_DSC8934.jpgここらにブナの大木があったはずなのだが...

もうそこにはなかった。

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「・・・年々樹勢が衰え、樹木医の診断により幹の空洞部の腐朽防止、枝と枝をワイヤーで繋ぐ対策等を施したが台風などにより枝の落下も進み、ついに平成17年6月18日から19日にかけて根本から崩れ倒木した。」(箱根山禁伐林組合設置の案内板より)

何というか文字通り喪失感に襲われてしまった。再会を楽しみにしていた大木は倒れてしまっていたが、森の雰囲気は10年前と変わらなかった。静かな森の中を2時間ほど歩いて森を後にしたのだった。

_DS16388.jpg茶臼小屋で迎えた3日目の朝はこれ以上ないぐらいの快晴であった。昨日の食事の時の気分の悪さはすっかり解消していたけれど、昨夜食べてないこともあって光岳(てかりだけ)はまた今度にした。

_DS16389.jpg昨日の分岐まで戻って茶臼岳方面に向かう。

_DS16390.jpg朝日に照らされた茶臼岳。稜線を超える風が冷たくて雨具を着た。

_DS16393.jpg6:30、茶臼岳着。上河内岳の向こうに聖岳を望む。

_DS16399.jpg茶臼岳山頂から光岳方面。ちょうど雲の傘を被っているのが光岳か。

_DS16400.jpg茶臼岳を後にしてハイマツの稜線を歩く。途中で仁田池(にったいけ)が現れる。のぞいてみたけど魚は確認できなかった。

_DS16403.jpg8:00、仁田岳(にっただけ)山頂。ここまで来ると聖岳もずいぶん遠くに感じる。

_DS16407.jpg近くて遠い南アルプス深南部の山々が連なる。仁田岳からの眺めがあまりにも良くて、1時間ほど休憩してしまった。

_DS16415.jpg仁田岳をはなれて高度を下げると、軽快な樹林帯の登山道が続く。

_DS16417.jpg10:00、易老岳到着。光岳を往復してから聖岳方面に向かう登山者のザックが並ぶ。茶臼小屋で用意してくれたお稲荷さんを食べてから、名残おしいけれど下山した。

易老度までの登山道はかなり急で木の根が張ってたり、土がむき出しで滑りやすかったりであまり歩きやすくはない。何度か尻もち着いてしまった。雨が降っていたらかなり辛いだろう。

_DS16425.jpg窪地状になった面平までくれば登山口まではもう少し。美しい林の中で小休止した。

_DS16426.jpg14:30、易老渡登山口。クルマを停めた便ガ島まで30分ほど林道を歩いた。

_DS16428.jpg帰りのクルマの中で振り返ると、聖岳は雲に覆われていた。

20080816-map.png

20080816-3dmap.png本日の山旅データ。
同行者=なし。
歩行距離=14.277km
累積標高=+992m、-2436m
行動時間=9:06:26


まだ日の出前の4:00過ぎぐらいに目が覚めた。雨は降っていないけれどガスで天気はよく分からない。4:30に朝食、5:00には小屋を出発して聖岳に向かった。

_DS16215.jpg薊畑の分岐。私はもともと荷物が少ないのでデポしないで聖岳に向かう。

_DS16221.jpg徐々にガスが晴れて青空がのぞき始める。この時期、薊畑はマルバダケブキが一大勢力だったが、他にも様々な高山植物が咲いていた。

_DS16224.jpg樹林帯の登山道は緩やかに高度を上げていく。

_DS16223.jpg急に展望が開けたと思ったらドーンと聖岳が現れた。俄然、やる気になった。

_DS16230.jpgダケカンバの林が現れたら樹林帯は終わり、岩場となる。

_DS16233.jpgガレた斜面を登って、まずは小聖岳を目指す。

_DS16235.jpg6:00過ぎに小聖岳山頂。この先は聖岳を正面にして稜線を歩くことになる。朝日を受けた聖岳はまだまだ先。それにしてもかっこいい山容である。

_DS16243.jpg山頂を目指して最後の登り。

_DS16250.jpg07:30、ついに3013mの聖岳山頂に立つ。笑ってしまうぐらいの超展望が待っていた。

_DS16253.jpg目の前には赤石岳がひときわ大きく構える。右手方向に行くと奥聖岳であるが、今回はパス。

_DS16255.jpg富士山はもちろんのこと中央アルプス、御嶽山、北アルプス、伊豆方面(だと思う)の山々が見渡せた。

_DS16259.jpgしばらく展望を楽しんで山頂を後にした。稜線に沿ってこれから向かう南岳、上河内岳、茶臼岳、さらに先の光岳(てかりだけ)が連なる光景はなんとも気持ち良い。

_DS16274.jpg小聖岳に降りる途中の岩稜線で虹を背負った仏様に出会ったので手を合わせておいた。ありがたいありがたい。

薊畑を経て聖平に戻ってきたのが10:00。聖岳往復に約5時間かかった。上河内岳にはいったん聖平まで戻り、あらためて登ることになる。暑くなりそうだったので小屋で水を満タン(2.5リットル)にして向かった。

_DS16284.jpg聖平からは樹林帯を歩く。登りに入るとさっきまでの晴天が嘘のように、またガスの中に入った。

_DS16318.jpg樹林帯を抜けてハイマツの稜線を登っていくと南岳、2702m。到着は12:00。小休止して先へ進む。

_DS16332.jpg上河内岳を下から見上げる。時々ガスで山頂が隠れる。

_DS16339.jpg上河内岳山頂、2803mには13:00着。あいにくガスって展望はあまりない。

_DS16338.jpgガスの切れ目に谷間の畑薙(はたなぎ)ダムの湖面が見えた。目をこらすと谷に沿ってさらに奥には赤石ダムまで見えた。

_DS16354.jpg山頂を後にして今夜泊まる茶臼小屋に向かう。

_DS16364.jpg大きい方で高さが5mぐらいある岩の間を抜けて...

_DS16372.jpg窪地の草原を抜けて...

_DS16378.jpg最後にガレて歩きにくい斜面を上がると...

_DS16382.jpg茶臼岳方面への分岐にでるので茶臼小屋方面に下る。

水がちょうどなくなる頃、茶臼小屋に着いた。食事を出してもらえる受付時間の15:00にギリギリ、間に合った。

夕食は16:30。が、食事を前にしてなぜか気分が悪くなってしまった。無理して胃に入れようとすると戻しそうになるのでほとんど残してしまった。

この日は寝袋に入っていたら汗をかくぐらいの暑さであった。

20080815-map.png

20080815-3dmap.png本日の山旅データ。
同行者=なし。
歩行距離=14.511km
累積標高=+1769m、-1626m
行動時間=9:47:50

連休を利用して南アルプスは聖岳(ひじりだけ)に登ってきた。

聖岳の登山口は山脈を挟んで静岡県側と長野県側にあるんだけど、浜松からクルマで行きやすい長野県側から登ることにした。予定では便ガ島(たよりがしま)登山口から入って、聖岳、上河内岳(かみこうちだけ)、茶臼岳(ちゃうすだけ)、光岳(てかりだけ)などを巡って易老度(いろうど)登山口に下山という2泊3日の行程である。今回は単独での山歩きだ。

_DS16103.jpg浜松をクルマで出発して3時間、聖岳登山口がある長野県南信濃村の便ガ島に到着したのは夜も明けた6:00だった。すでに駐車場は満車で奥の草地に駐めることになった。青空は見えない。

_DS16104.jpgそそくさと準備を整えて登山道に入る。ここから西沢渡(にしざわど)までは平坦な遊歩道を行く。

_DS16112.jpg1時間ほどで西沢渡。ここで籠に乗って遠山川を渡る。ワイヤーで吊られた籠をロープで手繰るのはかなりの重労働だ。

_DS16115.jpg登りはじめてすぐに廃屋となった営林署の小屋が現れる。

_DS16119.jpgこの後は尾根筋にそって苦しい登りが続く。一瞬、朝日が差し込んだけれど、すぐに雲で空は覆われた。

_DS16138.jpgガスって展望のきかない中、きつい登りが続くのだけど不思議と歩みは軽い。森の雰囲気が良いせいだろうか。

_DS16147.jpg無数の倒木に苔が覆う原生林の中をひたすら登る。

_DS16150.jpgギンリョウソウ(銀竜草)、見っけ!

_DS16154.jpgとにかく登って...

_DS16158.jpgマルバダケブキの群生が現れたらそろそろ薊畑(あざみばた)だ。

_DS16161.jpg11:30、薊畑に到着。ここは聖岳と今夜泊まる小屋がある聖平との分岐だ。

_DS16159.jpg薊畑には空身で聖岳に向かった登山客のザックがデポされていた。どうせ展望はないだろうし、雨も降りそうだし、と日和ってこのまま小屋に向かって下った。

_DS16200.jpg12:00、聖平小屋到着。ちょっと早いけれど本日の行動は完了である。時間を持てあましたのでしばし昼寝。

_DS16210.jpgこの日はけっこう寒くてストーブが入ったうえにダウンジャケットを着てちょうど良いぐらいだった。

_DS16213.jpg次々に到着する登山客で混雑する中、とうとう雨が降り出した。

16:30から夕食、本日のメインは豚汁であった。ここの食事は山小屋のとは思えないぐらいおいしい。食後は早々に眠りについた。連休らしく結構な宿泊人数であったが隣の人の肩が触れないぐらいの余裕はあった。

20080814-map.png

20080814-3dmap.png本日の山旅データ
同行者=なし
歩行距離=8.759km
累積標高=+1887m、-589m
行動時間=6:11:24


ひさひざに拙ブログのメンテナンスを行ったら記事のリンク切れを発見。それが結構な数あって、あわてて現在のURLにリダイレクトさせておいたのだった。

確認がてら過去の記事を読み返していたら、とても貴重なコメントをいただいていたことに気がついた。記事は2006年11月に書いたこちら、南アルプスの「夢想の吊橋」を見に行ったぞ、という内容。記事の中で「吊り橋に降りていく辺りにザックとザイルがあった」と書いていたら、「それ私のです」とご本人さんからコメントをもらっていたのだ。

さっそくお返事差し上げたのだけど、ネット時代でなければこのような「つながり」はなかったかもしれない。

はじめに

写真、アウトドア、その他DIYなどの話題を神奈川県横浜市在住3x歳のseotaroが書いてます。

※ 魚の採取と飼育の話題は「ととろぐ」に移行しました。

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