カメラに疎い家人のリクエストでコンパクトタイプのデジカメを買いました。一眼レフのレンズやストロボの予算に回したいところでしたが、「そんなカメラが使えるわけないでしょ」と逆ギレされたのでしょうがありません。
型落ちで安くなっていたソニー DSC-WX5になんとなく決めました。
以前、水槽撮影にはデジタル一眼レフをおすすめしていましたが、コンパクトタイプがどれくらい使えるのかは興味あるところです。
手始めに接写性能をチェックしてみます。知りたいのは最大撮影倍率とワーキングディスタンスなんですが、コンパクトタイプの悪しき慣習として仕様には書いてありません。しょうがないので実測してみました。
そもそもこの機種では接写を売りにしていないので説明書でも触れられていません。いろいろ弄ってみたところ最も広角側にしたときが最大撮影倍率となるみたいです。AFオンリーなのでギリギリフォーカスが合う位置を最短撮影距離としました。
最短撮影距離で1mm方眼紙を撮影したのがこの画像です。目測で撮影範囲は70[mm]x53[mm]、対角線で87.8[mm](=√(70×70 + 53×53))でした。撮像素子サイズが対角線で7.81[mm](取扱説明書p.85)なので、最大撮影倍率は0.099(= 7.81 / 87.8)となります。
思ったほど撮影倍率は高くありませんが、撮像素子サイズが小さいのでそこそこ大きく写ります。画質が悪いのは光量不足で絞り開放になったから?もっと絞りこめる条件なら改善されるかも。
比較として最大撮影倍率1倍のニコンAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDでも実測してみました。カメラはニコンD300sです。撮影範囲は22x14.5[mm]、対角線で26.3[mm]でした。撮像素子サイズは対角28.4[mm](=√(23.6×23.6 + 15.8×15.8))。従って最大撮影倍率は1.08(= 28.4 / 26.3)となり、カタログスペックより若干高いです。
ここでメーカー様にちょっとご提案です。
先の実験で求めた撮影範囲の対角線長 =「最小被写界長さ」を接写性能を表す数値として導入されてはいかがでしょうか?画面いっぱいに写すことが出来る大きさと読み替えることも出来ますし、異なる撮像素子サイズのカメラ・レンズであってもそのまま比較することが出来ます。いろいろな撮像サイズがある現在では非常に有用な数値だと思います。気の利いたメーカーにはカメラ・レンズのカタログに最大撮影倍率と並記して欲しいところです。
ちなみに先の実験からWX5の最小被写界長さは87.8[mm]、D300s&AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDは26.3[mm]だったので、D300s&Micro105mmの方が3.3倍(= 87.8 / 26.3)接写性能が高い、などと言えたりするわけです。

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